憧れる江戸
江戸時代、私は好きではありませんでした。
いいイメージはない。
大人になってから、江戸は世界でも稀に見る文明社会で、リサイクルは発達していたし、お寿司や天ぷら、スイーツなどもこの時期に発展したことを知り、今では江戸の文化や生活はとても好きです。
この時代の人たちは生まれた時から人生コースがほぼ決まっていたので、他人を羨むことも比べることもせず、自分の人生を出来るだけ楽しく淡々と生きた。
家は焼けるものというくらいに家事が多発していたので、物はほとんど持たず着の身着のままで逃げ出せるほどミニマリストだった。
冬の着物を質にいれ夏の着物を買う。冬が来たらその逆で繰り返し、みたいなことも珍しくなく。
お金や財産を貯めたり、出世を願うことは野暮とされ。
その日暮らしがほとんどだったけど、一日一日を精一杯に楽しく生きることが粋とされる世界だった。
今の私から見たら、素敵だな、見習いたいな、と思ったことばかりです。
何が豊かなのか、幸せなのか。
江戸時代の風俗を勉強すればするほどとても考えさせられます。
そして私もこの時代の生き方に憧れを抱いてしまう。